食の好みはさまざま

今年は4月から9月までの半年間、妹の家で過ごしました。妹が海外に長期滞在するので、その間、姪っ子のお弁当作りなどをするためです。妹の夫は関西の出身で甘めの味付けが苦手。玉子焼きは白だし入りで、出汁も昆布と、我が家とはだいぶ事情が異なります。妹の料理も、母の料理とは随分味付けが違っていました。

私も妹も食べることはもちろん、飲むのも大好きですが、妹の夫は奈良漬を食べても酔ってしまうほど。お酒を飲まないかわりに、甘い物が大好きです。妹も甘いものは好きですが、姪っ子は生クリームなど洋菓子が苦手で、あんこも食べません。白玉団子やみたらし団子、大学芋など、和風のおやつが好みです。

九州の料理は甘めの味付けで、しょうゆ自体も甘口です。亡くなった夫は東京生まれで、三大続いた江戸っ子でしたが、義父は私の作った料理を気に入ってくれていました。東京の人の中には「九州は刺身や寿司はおいしいんだけど、醤油が甘くて台無し」などと言う人もいますが、つくづく食の好みは人それぞれなんだなと思いますね。

妹の家に行ってから、「甘くしない」味付けを心がけていたのですが、薄味って実はけっこう難しい… 一歩間違うと「味がない」になってしまいます。そのとき重宝したのが「白だし」です。出汁を効かせることもポイントのひとつですね。

九州の卵焼きも甘いですが、東京ではさらに甘い味付けが好まれます。おせちの伊達巻も、結婚してから好きになりました。おせちの食材も、九州と東京では全然違っていて、私の好きな酢ごぼうなどは誰も食べないので自然と作らないように… 食材を別々に煮るお煮しめは、筑前煮と違ったおいしさがあると思いましたね。やはり食べて育ったものはおいしく感じますが、大人になってから知った物でもおいしいと思うものは結構あります。

ケーキ作りやパン作りにはまっていたこともあって、洋菓子作りは結構得意なのですが、姪っ子のリクエストで大福や白玉団子を作っていると、和菓子作りの方が難しいと感じました。分量さえ間違えなければそれなりに仕上がる洋菓子に対し(これはあくまで個人の感想です)、こねたり練ったりが必要な和菓子は「手際」が左右する部分が大きいのです。何度か作るうちにコツを覚えて、だいぶ上手に作れるようになりました。

それにしても、「料理に正解はない」とつくづく思います。自分の好みに合わないものを「まずい」という人もいますが、好みは人それぞれ。好みを追求するのはいいと思いますが、特に旅先などでは口に合わないものも楽しんでしまうくらいの気持ちがあってもよいかと。

半年ぶりにもどった我が家ですが、醤油が甘い!久しぶりの甘めの味付けは、やはりおいしく感じますね。

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